コトコト古典〜噺と浄瑠璃〜 公演ページ20241207

2024年12月7日開催
『コトコト古典』

〜落語と常磐津をじっくり味わう日~
@橋楽亭(三越前)

【公演後のお楽しみ|演奏動画&コトコト噺画】

《昼の部 茶の実寄席:常磐津『積恋雪関扉つもるこいゆきのせきのと』より》

【2025年6月8日追加公開

雪が降り積もる逢坂関おうさかのせきに、不思議と咲く一本の桜の木。夜も更けていく中、何やら企む関守せきもり関兵衛せきべえの前に、怪しくも美しい女・墨染すみぞめが現れる。演奏の一部をこちらから (約2分)ご覧いただけます。

詞章ししょう (歌詞の一部)

まぼろし深雪みゆきつも桜影さくらかげ

  あしたにはくもとなり

〜略〜

関守せきもり心付こころづ

関兵衛「ヤァ いずともなく 見馴れぬ女
    この山かげの関の扉へは
    いつの間に どこから来たのだ」 

墨染「アイ 私ゃアノ
   撞木町しゅもくまちから来やんした」


三代目歌川豊国画『積恋雪関扉』(東京都立図書館蔵)

大津・三井寺みいでら参詣さんけいのために逢坂関おうさかのせきを通りかかった小野小町姫おののこまちひめが、関守せきもり関兵衛せきべえに問い詰められる場面の演奏の一部をこちらから (約1分)ご覧いただけます。

詞章ししょう (歌詞の一部)

多くの中で⾒初みそめたら 
 
  ただとおさぬはずなれど
 
  其処そこ其儘そのままくは 
 
  ⽣野暮きやぼ薄鈍うすどん
 
  情無じょうなし苦無くなしるように

<補記:初代中村仲蔵と積恋雪関扉>
講談・落語で有名な“中村仲蔵なかむらなかぞう”は、常磐津にも大きな影響を与えています。実は、『積恋雪関扉〜関の扉〜』が初演された際、関守の関兵衛を演じ人気を博したのが、初代仲蔵なのです。踊りの名人でもあった仲蔵の名は、“仲蔵振り”として今も劇中で踊られる振りにも残っています。

そんな仲蔵の面影を感じられるのが「⽣野暮薄鈍〜」の振りです。当時、この踊りが流行ったようで、葛飾北斎画『踊独稽古おどりひとりけいこ』にも踊り方が描かれています。

ぜひ、中村仲蔵の動きを想像しながら、常磐津の演奏(約1分)をお楽しみください。 

《夜の部 コトコト噺講3:『大工調べ』より》
・コトコト噺〆のご紹介 (2024/12/13(水)まで配信予定)
※配信終了いたしましたたくさんの方にお聞きいただき、ありがとうございました!
Xスペース(音声配信)にて、コトコト噺講の続きとして、三遊亭花金さんとナツノカモさんが、お客様からの質問も交えながら、約4時間、古典落語『大工調べ』について、コトコト語り納めました。
コトコト噺〆の録音はこちらから(約4時間)
(Xのサイトに飛びます/期間中であれば何度も再生できます/Xのアカウントがなくてもお楽しみいただけます)

・コトコト噺講&コトコト噺〆の内容のご紹介
今回、お二人のトークの魅力をお伝えするために、AIの力を借りて、公演含め約6時間に及ぶ会話の内容を一枚画(コトコト噺画)にまとめてみました。(AIくん、ありがとう。)

コトコト噺画:2024/12/7コトコト噺講&12/11コトコト噺〆で話題に出た言葉をAIで一枚画に表現

<補記:コトコト噺講が本になりました>
今年6月に開催したコトコト噺講1:『粗忽長屋』が本になりました。
落語家・三遊亭花金さんの『粗忽長屋』や、花金さんと落語作家・ナツノカモさんとの対談をご覧いただけます。

詳細/購入はこちらから↓


【公演の振り返り】
おかげさまで、昼夜ともにたくさんのお客様にご来場いただき、ありがとうございました。
落語と常磐津をごゆっくり楽しんでいただけたようで、大変嬉しく思います。

以下、公演の様子をお伝えいたします。

昼の部 茶の実寄席 〜落語と常磐津〜
落語:『馬の田楽』三遊亭花金
常磐津:『積恋雪関扉』(つもるこい ゆきのせきのと)
上の巻 / 下の巻
浄瑠璃 常磐津松希太夫 三味線 常磐津菊与志郎

夜の部 コトコト噺講 〜落語を1席語り尽くす夜〜
『大工調べ』 三遊亭花金
『君のためにできること』 ナツノカモ
コトコトトーク 三遊亭花金・ナツノカモ
ゲスト 常磐津松希太夫

【今後のお知らせ】
① コトコト噺〆〜落語を1席語り納める夜〜
12/11(水)21:00 X・スペースにて開催予定
コトコト噺講で語り切れなかった『大工調べ』の魅力について、
お客様の質問も交えながら、三遊亭花金・ナツノカモが語り納めます。
詳しくは、コトコト古典公式アカウントをフォローください。

② 茶の実寄席/コトコト噺講の次回公演
2025年春・東京都内にて開催予定
開催決定次第、当サイトXinstagramにてご案内いたします。

今後とも、コトコト古典〜噺と浄瑠璃〜をよろしくお願いいたします。

昼の部 :『茶の実寄席』〜落語と常磐津〜
(14時30分開場 15時開演 16時30分終演予定)
浄瑠璃:常磐津松希太夫 三味線:常磐津菊与志郎
落語:三遊亭花金

夜の部:『コトコト噺講』~落語を1席語り尽くす夜~
(17時30分開場 18時開演 20時終演予定)
落語&トーク:三遊亭花金/ナツノカモ
トークゲスト:常磐津松希太夫

予約:3,000円 当日:3,500円 ※昼夜入れ替え制
(お茶とドライフルーツのおみやげ付き)

会場:COREDO室町3 3階 「橋楽亭」 (東京・三越前)
最寄り駅:東京メトロ銀座線・半蔵門線「三越前駅」A4出口直結

ご予約: https://forms.gle/BFZhNth8gGc4mZGv6